こんにちは。まっつんです。
突然ですが皆さん「ワールドトリガー」って漫画知ってますか?
現在、ジャンプスクエアで連載中の大人気バトル漫画です。
丁度今、アニメ第2期も放送されており、第1期から視聴していたボクは、作画の良さにベイルアウトしかかってるんですが、
この間ふと思い出しまして…
そういやワートリってジャンプ連載当初、打ち切り候補じゃなかったっけ…
実はワートリ、ジャンプスクエアで連載再開するまえは、週刊少年ジャンプで連載されていまして、
作者の病気で休載したのち、ジャンプスクエアで再開したっていう過去があるんです。
(連載再開時にはマジで嬉しくて叫んだ)
そんな、週刊ジャンプ時代の序盤の方は連載順位低くてドベ5ライン(ジャンプの打ち切り候補)割ってたような…
そこで、今回はワートリ序盤のジャンプ連載順位を調べて
・打ち切り候補だったのか?
・人気が出てきたのはどこから?
・何故序盤が人気がなかったのか。
について検証してみました。
集計方法について
・週刊少年ジャンプの連載順位を集計
・センターカラー、読切作品も含め集計
・ジャンプの作品数は一巻あたり19~22
・ドベ5以下になった際は記載。
連載開始時(1~10話)
ワールドトリガーの連載が開始されたのは週刊少年ジャンプの2013年11号。
同時期に始まった作品は渡邉築先生の学園ギャグ漫画「恋するエジソン」。
ワートリの1週前から連載を開始しています。
さて、気になるワートリの連載開始時の掲載順位は以下の通り。
平均6.7位と安定して10位以内をキープ。
作者の葦原先生は、前作「賢い犬リリエンタール」が良い意味でジャンプらしくない ゆるい漫画として一定の人気を博しました。
そんな、ゆるい雰囲気と作画が持ち味の葦原先生の新作がSFバトル漫画。
正反対なジャンルということもあってか、前評判はあまり良くなかったと記憶しています。
しかし、連載を開始してみるとそんな声をものともせず、平均6.7位と大人気でした。
ジャンプの新連載作品の打ち切り目安として7話の壁というものがあります。
これは、7話の順位が10位以下なら打ち切られる可能性が高くなるというもの。
ワートリの7話は掲載順位6位と10位以内だったため、当初から一定のファンを得ていたということになりますね。
同期の「恋するエジソン」は7話掲載時の順位は12位...。
少しあやしくなってきましたね。
11~20話
一定のファンを掴んだワートリの11~20話の連載順位は以下の通り。
平均連載順位は13.5位。
平均順位はかなり下がっており、連載順位もほとんどが10位以下という結果に。
ジャンプの新連載作品で7話の壁を越えた作品はその後安定して10位以内をキープすることが多いようですが、ワートリはそうではないようで...
また、13話と15話がドベから5番目以内に入ってしまう非常事態。
ドベから5番目以内はジャンプ読者の間で打ち切りラインと呼ばれており、5番目以内が5週続くと打ち切られる可能性が非常に高くなるといわれています。
確かに、8話~12話ぐらいは木虎登場、イルガ―戦と後から読み返すと面白いですが、連載中に読んだらインパクトに欠ける回。
人気に陰りが出るのも分かる気がします。
その後の13話では三輪隊が登場し、ワートリの要である集団戦闘が初めて描かれます。
一説によると、この三輪隊との戦闘がワートリの命運を分けたとか。
・ジャンプに珍しい集団戦闘描写が新鮮で読者にウケた。
・ネイバーは全員〇ス!と殺意丸出しの三輪のキャラクターが女性ファンの心を掴んだ。
などの理由から、人気を回復できたというウワサがあります。
もしかして、ワートリの序盤を支えてくれたのは、アンケートを送り続けてくれたお姉さん方だったのかも。

ありがとう、三輪ファンのお姉さん
21~30話
21~30話の連載順位は以下の通り。
平均連載順位は10.2位。23話,28話と2度センターカラーで掲載されています。
ここに来て掲載順位が3位ほど向上し、センターカラーもとっているので打ち切りの危機は回避したと言えるでしょう。
この辺りは、黒トリガーの風刃奪取編。S級隊員の迅さんを始め、複数のA級チームとの集団戦が展開されます。
私は当初ワートリは読んで無かったんですが、迅さんが風刃を起動した27話はジャンプを立ち読みしていて思わず手が止まりました。
え、何この漫画?かっけぇぇええって!
同期の「恋するエジソン」はワートリ24話掲載巻の13年35号で連載終了。ギャグ漫画好きだから読んでたんだけどな...。
まとめ
以上がワールドトリガー連載初期の連載順位になります。
まとめると、
・序盤(1~10話)の掴みはバッチリ。
・11~20話でやや打ち切りの危険性があった。(打ち切り回避は三輪隊のおかげ?)
・21~30話で二度センターカラーを獲得。序盤打ち切りは回避。
という、調査結果となりました。
ワートリは通称「遅効性SF」と呼ばれている通り、読んでいくにつれて話が飛躍的に面白くなる漫画。
その為、初期の方は正直分かりやすい面白さではないのですが、それでも連載当初からしっかりと読者の心を掴んでいたようです。
さて、ワートリ序盤の連載順位調査は以上になりますが、世間がワートリの魅力に気づき始めた31話以降もみてみましょう。
31~40話
31~40話の連載順位は以下の通り。
平均順位11.8位でジャンプの中堅人気漫画として安定した順位をキープしていますね。
この辺りは風刃奪取編が終わり、遊真がボーダー入隊、玉駒第1部隊が本格登場とワートリの世界観が一気に広がった所。
オサムが風間さんと戦ったり、千佳ちゃんのとんでもねぇトリオン量の全貌が判明したりと各主人公が深堀りされているのも特徴ですね。
41~50話
物語に深みが出てきた41~50話の連載順位は以下の通り。
平均順位9.8位に二度のセンターカラー。間違いなく人気漫画の仲間入りです。
44話からはワートリ屈指の人気エピソード「大規模侵攻編」がスタート。
私もこの辺りからジャンプで読み始めました。
未来が視える迅さんが意味深なこと呟いたり、アフトクラトルの精鋭部隊が出てきたりと、先が気になる展開でワクワクが止まらない。
皆さんもこの辺から読み始めたって方、多いと思います。
ただ、一つ不安要素が。
2014年9号と13号に休載しているんですよね…
この時期から葦原先生の首の具合は、よろしくなかったのかと悲しくなってしまいます。
51~60話
気を取り直して、51~60話の連載順位を見ていきましょう。
平均順位は12.9位。連載後初の巻頭カラー、57話でセンターカラーを獲得するなど人気は良好。
しかし、ドベ5以下が4回も出てくるなど良く分からないことになっています。
話的にもアフトクラトルの戦力の全貌が明らかになったり、風間さんがベイルアウトしたりと緊張感が一気に高まってきたところ。
特にランバネイン戦なんかは複数対一という、良い意味でジャンプらしくない戦闘描写でネットでも注目されていたと思うんだけど順位は振るわず。
ドベ5が多発した理由として考えられるのが、作者 葦原先生の健康状態の悪化。
どうやら、原稿の入校がギリギリになってしまうと、印刷所での関係上、順位が後ろの方になることがあるようで...
(ハンターハンターの連載順位が毎回後ろの方なのも、これのせいと言われている)
もしかして、ギリギリの健康状態の中、ファンに少しでも良い作品を届けようとギリギリまで粘っていたかもしれない葦原先生のことを思うと…

なんにもいえねぇ…
61~70話
61~70話の平均順位は11.5位。
63話が掲載されている2014年28号では遂にアニメ化が決定。
内容も遊真vsウィザ翁戦がスタートするなど、面白さにさらに磨きがかかっています。
ですが、アニメ化の準備、それを記念して2か月連続単行本発行の準備と、ただでさえ週刊連載は忙しいのにこんなに働いたら...
後の葦原先生の巻末コメントで判明しますが、やはり2か月連続単行本発行はかなり負担が大きかったそうです。
71~80話
平均連載順位は12.7位。この71~80話はワールドトリガーが作品として色々動いた時期になります。
まずは良かった事から説明します。
何といってもアニメの放送。テレビ朝日系列にて2014年10月5日から開始し、2021年現在、続編である2期も始まっています。
当時は作画とかあんまり意識せずに見ていましたが、確かに崩れている話も多々ありますね...
ですが、その分要所要所抑えるポイントは抑えている感じ。
良かった所2つ目はアニメ化に伴う巻頭カラー。巻頭カラーは人気作品しか取れないので、ワートリ人気が不動だということが分かりますね。
話も大規模侵攻編が終盤に差し掛かったところで、烏丸のガイスト起動、ウィザ翁撃破等、テンションの上がる展開ばかり。
特に79話の三輪の風刃起動のカッコよさといったら...
もうね、これで興奮しない男の子なんてこの世に存在しないっすよ...
ただ、良い事ばかりではなく...
2014年43号、巻頭カラーの一週前の巻。ワールドトリガーの休載理由がコチラ。
ここで、葦原先生の首に病気があることが判明します。
「頚椎症性神経根症」は簡単に説明すると、首の神経に負担がかかり、動かそうとすると激痛が走る病気らしく、
日常生活でも痛みに気をつけながら過ごさないといけないのに、これで長時間首を酷使する漫画を描くとなると…
漫画家にとって致命的なこの病気の発症によって、葦原先生は長い間首の病状に悩まされることになります。
それに伴い、原稿の提出が遅れたのか、3週連続でドベ5以内になってしまいます。
アニメ化が発表されたので打ち切りとかは無いと思いますが、少し不安になりますね。
また、アニメ一話の放送週でどうしても原稿が落とせなかったのか、ジャンプ2014年45号の77話では仕上げが出来ていない状態で掲載されていました。
自分は続きが気になっていたので、どんな状況でも掲載してくれてありがたかったです。
81~90話
さて、大規模侵攻編が終了しランク戦が始まった81~90話の連載順位は以下の通り。
休載を一週挟みながらも、平均10.9位。安定してますね。
大規模侵攻編が終了し、盛り上がりも落ち着くかに思われましたが、侵攻の戦功発表、記者会見、ランク戦とまだまだワートリは離してくれそうにないです(笑)
実は記者会見が終了した85話は葦原先生の病状が悪化していた際に、最終回の気持ちで考えたそう。
もしかしたら、さらわれた人たちを助けにいきます!で連載終了、なんてこともあったかもしれませんね。

そんなの、気になり過ぎる…
91~100話
さて、今回は100話にて集計を終了します。
平均順位は13.5位。2度の休載、ドベ5以内が3週続くことからも、体調があまりよろしくないことが考えられます。
巻頭コメントも首の症状についてのことが増えてきており、とにかく葦原先生の体が心配。
この辺はNO.4アタッカーの村上鋼の本格的な登場、シューターの那須さんとの戦闘など飽きない展開で読ませてきます。
トリガーもスコーピオンの応用力、グラスホッパーの見せ方、シュータートリガーの種類など、作りこまれてんなーって唸りたくなるレベル。
ワートリあるあるなんですが、もし自分が入隊したらどのトリガーをセットして、どんなチームを組むか一度は考えますよね。
新しいトリガーが出てくるたびにテンションがあがったり、新キャラのトリガー構成からどんな戦い方をするのか考察してみたり…
そういう面もワートリって読んでいて面白いんですよ。
更にランク戦の後に、話の本筋である他国家への遠征が控えているっていうね...
まじでワートリって凄いな、ワクワクが止まらない。
まとめ②
さて、ワールドトリガーの連載順位を100話まで見た結果、
・1~100話の平均順位は11.4位。
・40話以降、10話に1~2話のペースで休載している。
・ウィザ翁撃破からレプリカ先生お別れの78~80話は連載順位がドベ5以内だった。
ことが判明しました。
ファン人気の高い78話、79話、80話の連載順位がドベ5位以内に入っていたとは驚きました。
この辺は2ちゃんねるやTwitterなどでもかなり盛り上がっていた為、やはり入稿が遅れたためこのような連載順位になったと考えられます。
ワートリは100話以降もB級2トップとのランク戦、新たな侵攻国からの防衛戦やオサムの成長など見所が盛り沢山。
是非購入して、私と一緒にワートリの沼に漬かりましょう。
それでは、アニメの2期をみてくるんでまた今度。

オフィシャルブックも無茶苦茶面白いので是非